映画「犬部!」観てきました。
泣きました〜〜〜。
っということで、泣きたくない人にはお勧めしません(笑)。犬好きさんは涙が1つどころではなく流れちゃうでしょう。
といっても、暗かったり動物可哀想系ではなくて、温かい映画です。
大事なことも多く盛り込まれているので、1人でもカップルでもご家族で観るのもお勧めです。
「犬部」とは
この映画は原作「北里大学獣医学部 犬部!」が元になっています。
今ほど保護活動が盛んではなかった約17年前、青森県十和田市の大学生が行き場のない動物たちを保護して、飼い主を探している姿を描くノンフィクションです。
今でいう預かりボランティアだワンね!
犬部関連の本では、原作が最も情報量が多く、唯一のノンフィクションです。
その後2013年、漫画「犬部! ボクらのしっぽ戦記」になりました。
映画同様に、漫画も原作を元にしたフィクションで、新しい人物構成で違うストーリーになっています。
活字オンリーが苦手な人は漫画版がオススメなんですが、すでに廃刊しているので、興味がある方はメルカリなどでゲットしましょう。
そして2021年、遂に映画化されました。
映画の感想と良かったところ
では、実際に映画を観た感想です。
私は原作、漫画と読んでいましたが、それぞれの中で印象に残った場面はをうまく再登場させつつ、主人公の学生時代の話だけでなく現在の話も出てきて、別の作品として楽しめました!
登場人物や物語は、原作や漫画とも違う新しいフィクションです。
脚本は映画「犬に名前をつける日」の山田あかねさんで、映画小説版 犬部!として出版されています。
誰かを悪者にしていない
原作や漫画版と少し違うなと感じたのは「誰も悪者として描かれていない」こと。
意図的な表現だと思いますが、今回の映画ではそれが良かった。
軽いテーマではもちろんないのだけど、変に重く暗くならず、温かい映画になっています。
だからと言って、多頭飼育崩壊したペットショップを賛美するわけでも、善人とするわけでもないので、誤解はしないで欲しいのですが、
誰かのせいにする、誰かを糾弾するよりも人同士としての助け合いが解決に向かうことを示唆しているのだと感じます。
動物愛護センターの人も描かれていた
また個人的には動物愛護センターにもスポットが当たっていたのも、とても良いと思いました。
同じ原作著者の書籍「ゼロ!熊本市動物愛護センター10年の闘い」の内容も感じとれ、
主人公の元になっている太田快作獣医師は獣医学部を卒業後、神奈川県動物愛護協会に勤務していたこともあるので、その時の体験が反映されているのかもしれません(全然違うかもしれませんが)。
ちなみに太田獣医師はその後一般動物病院を経て、東京都杉並区にハナ動物病院を開院され、現在も野良猫の避妊手術などの治療を続けていらっしゃいます。
太田獣医師もチラッと映画に出ているワンよ!
「あ、これって大事なポイントだな〜」ということが、ちょっとずついろんなところに散りばめられていて(細かくいうとネタバレになっちゃうので書きませんね)、考えられて作ってていらっしゃるなーと思いました。
映画なのでどうしても全てを細かく描ききれなかったりはあると思うんですけど、
その分エンターテインメントとして楽しめる内容になっていると思います!
本を読むのが苦手な人も、既に本を読んだ人も、映画いいワンよ!