みんなの元保護犬物語【第7話】りんごちゃん(MIX、15歳)

『みんなの元保護犬物語』は、里親になられた方々の「リアルストーリー集」です。
「里親になるって実際どんな感じなの?」っと疑問をお持ちの方に、「うちの場合はこんな感じだったよ」っと回答いただきました。100匹いれば、そこには100通りの物語があります。先輩方の経験を、里親になることを考える参考にしていただけたら幸いです。⇨ 里親様の体験談、募集中です!

元保護犬のりんごちゃんです。

名前:りんご
犬種:MIX(見た目甲斐犬)
年齢:15歳3ヶ月
お迎えしてから:15年1ヶ月

きなこ先生

りんごちゃん、とっても優しいお顔されてるワンね!

お迎え前について

※アンケートの一部は選択式の回答となっています。

保護犬の里親になろうと思ったきっかけは?
元々犬が好き。先代犬とその兄弟五匹が棄てられる瞬間を目撃、ボランティアの方と保護した事が始まり。詳しく話すと長くなります。

どこから保護犬の譲渡を受けましたか?
ボランティア団体

その譲渡元はどのように見つけましたか?
ミニコミ誌で知っていて、先代犬の保護を私から連絡してお願いした。

その譲渡元を選んだ理由は?
当時、地元で活発に活動していて、保健所からも信頼されていたから。

複数の譲渡元を検討しましたか?
はい

その子にした理由は?
先代犬を失くし、その子に似た子がいると声をかけてもらい、保護施設へ見学に行って成犬を1匹希望した時「仔犬もいる」と見せてもらい一目惚れ。一緒に譲っていただいた。

何匹かのワンちゃんを同時に検討しましたか?
はい

里親になるまでに何度申し込みをしましたか?
1度のみ

里親申し込みで大変だったことは何かありますか?
先代犬の保護を手伝ったご縁があり、その他に迷子や飼育放棄の犬を何回か保護して里親に繋いだりしていたので、特になかった。

里親申し込みで何か気をつけたことはありますか?
他の人が希望しない子でも、この子と思える子ならどんな子でも譲ってもらいたいと伝えること。

お迎えするときに準備したこと、気をつけたことはありますか?
脱走させないために庭に柵を作り、当時まだ小さかった子供たちに犬毎に性格が違うので先代犬と同じような接し方はしないよう話しておいた(先代犬は子供が口に手を突っ込んでも決して噛まない、とても穏やかな子だったので)。

譲渡当時のワンちゃんについて

迎えた際の年齢は? (選択式の回答)
1歳未満

迎えた際の健康状態は?
やや健康に問題あり

具体的にはどのような病状がありましたか?
額に原因不明のハゲがあり、1回目の7種混合ワクチンを打ったところジュクジュクし始め急激に顔~胸~下腹へと脱毛が広がり、抱き上げただけで皮膚がズル剥けに。検査で重度のアカラス症とわかり治療を開始。半年間、投薬とトリマーさんの薬浴に通ってなんとか完治しました。

譲渡元での、メディカルチェックの有無
健康診断あり

ワンちゃんのそれまでの環境はご存知ですか?
ある程度知っている

ワンちゃんがご自宅にたどり着くまでの経緯
地元でも有名な、いい加減な多頭飼いの家で近親交配で生まれた。ボランティアのところへ引き取らないなら保健所で処分してもらうと言っては何年も押し付けに来ていた。その年は5匹引き取ったそうで、事情を踏まえて引き取ってくれる人に渡したいと仔犬を見せてくれた。

お迎え後について

思ったより楽だったことは?
もう1匹成犬(4年前に虹の橋へ)も一緒に引き取り、その子ととても相性がよく、気難しい保護犬気質だった成犬君が馴染むのを仔犬だったりんごが手伝ってくれた。

逆に、思ったより大変だったり悩んだことは?
2匹一緒に居たがるため、散歩の仕方やその他の訓練が別々に出来ず、躾が甘くなりうまく出来なかった。

聞いていた健康状態以外の問題が起こりましたか?
りんごが重度のアカラス症、成犬君は真菌症と2匹共に皮膚病があり、治療に時間がかかった。
特にりんごは獣医から慣れない飼い主なら安楽死させる位ひどいと言われ、それを当時やっていたブログに書いたところ、読んだ譲渡元から連絡が入り戻して欲しいと言われたが、私は安楽死など考えていないし1度招いた子はうちの子だから返す気はないと伝えた。とりあえずボランティアがかかっている獣医にみせたいというので1度預けたが、治療法は掛かり付けの獣医と変わらなかったので無事に戻ってきて我が家で加療することに。治療費もすべてこちらで持ちました。

最も苦労したしつけがあれば教えてください。
トイレトレーニング。結局室内は失敗で、庭で出来るようペットドアを取り付けて自由に出入りしています。

迎え入れて、嬉しかったことは?
とにかく犬が好きなので、いるだけで癒される。

お迎え後、愛犬はどのように変化しましたか?
りんご自身は特に変わりなかったが、人慣れが進まなかった成犬君がりんごが人に甘えているのを見て、人との接し方を覚えていった。りんごの天真爛漫でお姫様気質に助けられました。

迎え入れたことで、家庭にどのような変化がありましたか?
子供たちがお世話しないと生きられない弱者がいるを知りました。

(保護犬以外のワンちゃんも飼ったことがある人に質問です。)保護犬以外のワンちゃんと、保護犬ちゃんとで違うな、と感じることはありますか?
独身時代は柴犬を飼っていました。基本的には生まれつきの気質かもしれませんが、その子と比べると、些細なことでビビる・寝ていても小さい音でも飛び起きる・身体に触られるのに慣れないためお手入れをいつまでも嫌がる(爪切り、ブラッシング)・お手がなかなか出来ない、家族以外になかなか慣れない等があります。

逆に同じだな、と思うことはありますか?
家族内では順序を付けて「群」を意識していて、1番下の子をを自分より下に扱っているところ。

振り返って

今、元保護犬の愛犬はどういう存在ですか?
大事な4番目の娘です。

今だから思える、譲渡に関して、もっとこうしておけば良かったと思っていること。
特になし

里親になることを希望されている方へのアドバイスやメッセージ
どんな子でも生きている。純血だろうとMIXだろうと命です。生きていれば、鳴くし噛むし、ご飯を食べれば排泄するもの。そんな当たり前が理解できない人はペットショップであっても犬を飼わないで欲しい。
でも、こちらが愛せば愛しただけ、思うかたちとは違うかもしれないけど、犬たちはこたえてくれるもの。
ペットは間違いなく日々の心のオアシスです。

最後に、愛犬に言ってあげたいことがあれば、お願いします!

りんご、てんりゅうがいなくなって寂しいね。お姉ちゃんたちも独立しちゃってお母さんと2人きり。シニア同士頑張ろう❗

きなこ先生

重度の皮膚病だったりんごちゃんが完治して、幸せに暮らしていてきなことっても嬉しいワン!りんごちゃん、よかったワンね〜。
てんりんママさま、貴重な経験談をありがとうだワン!

[募集]みなさまの「保護犬のその後」を教えてください!

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